「良貨が悪貨を駆逐する」 新しい未来が始まります。

「非法定通貨である地域通貨と仮想通貨の可能性と課題を産学官民共同で調査研究し、両者の融合である『デジタルーコミュニティ通貨』を『良貨=グッドマネー』としていくような制度設計、制度整備、教育・啓蒙を実施ないし支援することを通じて、持続可能で公正な協同市場経済に貢献する※」ことを目的に「専修大学デジタル-コミュニティ通貨コンソーシアムラボラトリー」、通称「グッドマネーラボ」という名のコンソーシアムが立ち上がりました。(※一般社団法人「グッドマネーラボ」定款より)

20世紀末に地域通貨はブームになりました。アジア通貨危機や国内金融危機に見舞われ、グローバル金融資本主義の暴走への警鐘が鳴らされていた当時、Think Global, Act Localという言葉通りの 「自分らの手で作るローカルのお金」の可能性は、コミュニティデザインやまちづくりに関心のある老若男女に希望をもたらしました。地元商店街を活性化し、ボランティや助け合いを促進するための地域通貨が全国で誕生したのです。それから20年、だれもがスマホでSNSをやり、電子マネーを使い、QRコードで電子決済ができるキャッシュレスの時代が来ました。事務作業の効率化や取引データの集計分析を可能にしたこうしたテクノロジーの進化が地域通貨への夢や希望を再び燃え上がらせているのです。

法定通貨とは根本的に異なるビットコイン等暗号通貨に使われているブロックチェーンやマイニングといった革新的なテクノロジーがグローバル経済を大きく揺さぶる時代になりました。進歩し続けるデジタル技術を民間通貨に応用する未来への期待が拡大し続けています。多様な専門的知識・スキルを有する個人や団体とともに、そんな新しいお金の未来を切り開く共創の場がグッドマネーラボです。いくらグローバル化が進んでも、私たちはローカルな存在として地域や地元に暮らし、さまざまなレベルの異なるコミュニティに属しながら、経済や社会を形成しています。デジタル・テクノロジーにより進化していく貨幣もこうした多様なコミュニティで流通するという事実は変わりません。このデジタルとコミュニティという2つの側面を同時に見つめつつ、どのような未来のお金がグッドマネーであるのかを考えて行きます。

グッドマネーラボ自体が良貨を求める人々や団体が集うコミュニティです。一人、一団体でも多くのご参加を心待ちにしています。