また、みたか地域ポイントの利用先として12月から農家さんの庭先販売所でのポイント決済が始まりました。販売所に掲示されているQRコードからの支払いで購入額の10%が後日ポイント還元されます。
2023年12月の対象販売所は坂本果樹園(下連雀7-3-3)、フジミ園(新川1-13-1)、野崎果樹園(野崎1-12-23)の3か所ですが、順序拡大予定です。新鮮な地元農産物を食べて地産地消も促進していきましょう!
みたか地域ポイントではアプリによる利用を推奨していますが、一部アナログのポイントカードを発行しています。ポイントを貯めるにはボランティア活動やイベントなどの参加が必要な点はアプリと同様ですが、利用は記念品との交換のみ可能です。より自由なポイント利用のためにもアプリでの利用をおすすめします。
Q.導入にあたって苦労した点はありますか?
A.ポイント利用にご協力してくださる店舗様との連携に苦労しました。
Q.ポイントの利用可能店舗にはコージーコーナーやフレッシュネスバーガーといったチェーン店も含まれていますが、そういった店舗が利用可能店舗になった経緯を教えてください。
A.ポイントの利用可能店舗のお誘いは、地元の商店会を通してお声がけをさせていただきました。商店会にコージーコーナーさんやフレッシュネスバーガーさんがいらっしゃり、地域ポイントの導入を理解していただいた上でご協力していただくことになりました。また、店舗さんとはポイントを現金精算しています。
Q.みたか地域ポイントの利用率や利用者の管理方法はどのようにされていますか?
また、実際の利用率を教えてください。
A.みたか地域ポイントは基本的にアプリでの使用を推奨しています。(アナログ形式の配布も有るが、利用方法に制限有り)
アプリ利用者の利用率はデジタル媒体ですべて管理をしています。本格運用は2024年4月からですが、施行運用から1年未満である2023年10月現在では、アプリ利用数が1525年、アナログスタンプカードの交付枚数は80枚でした。
また、ポイントの付与・利用状況についてはポイント付与の対象となったボランティア事業:19、イベント:18で延べ3147人に1,318,550ポイントを付与しました。そして、その利用としては一部公共施設の使用料と記念品交換等で延べ235件、229,800ポイントの利用がありました。(2023年10月は店舗での利用前のため、店舗利用はなし)
Q.地域通貨には盛衰がある中で、今回三鷹市で地域ポイントを方法として導入したのはなぜですか?
A.みたか地域ポイントの導入は、市長が発起人として注力しています。元々三鷹市には7つのエリアにコミュニティセンターがあり、約50年前から市民の協議会として役割を担ってきました。しかし、現在ではコミュニティセンターに関わる人々の固定化・高齢化が進んでおり、新しい人材の導入が必要であると考えております。そこで三鷹ネットワーク大学さんとの研究で、三鷹市に合う地域通貨の形態について考えた結果、デジタル媒体での地域ポイントの導入に至りました。
Q.みたか地域ポイントのこれからの課題はどのようなところにあるのでしょうか?
A.課題はいくつかありますが、まず1つはポイント付与の対象になるボランティアの公平・公正さです。町内会などの清掃活動もポイント付与の対象にしたいのですが、現状は職員の目が届かない所でのボランティア活動にポイント付与の公平・公正さが確保できずにいます。今後はポイント付与の対象となる活動とその公平・公正さをどう担保していくかが1つの課題です。
また、地域の循環を促進する地域ポイントの利用がどれくらいできるかという点にも懸念する部分があります。地産地消の促進として、12月より農家さんの庭先販売所でもみたか地域ポイントによる決済を導入しました。三鷹産農産物の購入者に10%のポイント還元を行うという取り組みです。農家さんは代替わりによって年々生産者が減少する傾向にあります。都市農業の維持にあたる生産者や農地を守ることを重視しながら、新鮮な野菜などの農産物を消費者が取り入れることで市民の健康増進にも寄与し、それが総じて地域にも関連していくという農地・健康・地域のサイクルを意識した取り組みを進められるよう従事している最中です。そのサイクルが上手く回せるかという懸念があります。
そして、2024年の本格運用に向けてポイント利用先を拡充したいと考えているので、公募に協力してくださるお店がどれくらい集まるかも課題の1つです。
Q.これからのみたか地域ポイントへの想いをお聞かせください。
A.将来的にはすべての市民の皆様が利用する媒体であって欲しいと思っています。また、あらゆる地域課題へアプローチすることを目指したいです。例えばコミュニティバスの運賃として地域ポイントを利用してもらうことなどです。また、地域ポイントでしか食べられない、買えないような地域との結びつきの部分も拡大していきたいです。そして何より多くの人々にみたか地域ポイントを利用してもらい、人と人との間で多様なやり取りができるような媒体を目指していきたいです。
お忙しい中、インタビューにご協力いただいた三鷹市役所企画経営課の皆様ありがとうございました。